実務教育認定基準について
実務教育認定基準で示すSBO(Specific Behavioral Objectives)
所属企業に関わらずMRに求められる倫理と安全管理に関する必須の資質は、下表のとおりです。
認定基準策定の目的と運用
実務教育は、「MRが医療関係者から信頼されるパートナーとして必要な実践的資質の習得すること」を目的としています。その学習範囲は広く、企業が独自性を発揮できる科目が含まれています。そのため、企業の多様なニーズに基づいて、受講対象者の到達目標(SBO: Specific Behavioral Objectives)も手法も企業が独自に設定し、教育研修を行います。
一方で、MR認定センターは企業から提示される実務教育に関する一般目標(GIO: General Instructional Objectives)、倫理、安全管理、技能に関するSBOおよび研修や成果確認の方法とその結果を確認して修了認定を行っており、MRの資質を担保するには一定の基準により公正に認定を行うことが求められます。
そこで、実務教育の科目のうち、倫理と安全管理については、全社共通の必須のレベルとして認定基準を策定いたしました。
この基準による認定は、2026年度から運用を開始します。
実務教育認定基準解説書
教育研修委員会で2024年3月に「実務教育認定基準」が承認され、その後、「実務教育認定基準解説書」(2024年9月承認)を発行いたしました。
教育研修担当者、MRに向けて実践的資質を正しく理解し、運用していただくことを目的とし、設定した基準の補足、重要な点を強調、誤解しやすい箇所の説明をしています。また、医療関係者や一般の方にもご理解いただきたく公表いたします。
より具体的な行動として示した行動要件と行動項目
SBOはまだ抽象度が高く、これだけでは十分に関係者間で共通認識を得るのは困難です。そのため、教育研修を行う認定企業の教育研修担当者、受講者となるMRとセンターはもとより、医療関係者や一般の方にも広くMRの実践的な資質を適切に認知していただくのを目的に、行動要件、行動項目と2段階でより具体的に観察できる項目として示しました。詳しくは、実務教育認定基準解説書をご確認ください。