公益財団法人MR認定センター

MR認定制度改定の目的

今回の制度改定は、さまざまな環境変化に対応し、制度の公益性を高めながら、MRの社会的地位を向上させるのが目的です。

MRとして必要とされる資質を認定するために1997年にMR認定制度が創設されました。
MRが自覚と責任をもって資質を向上させ、情報活動を行い、医療関係者からの期待に応え、その結果として自信と誇りを持てることを目指しています。

何のために、誰の、何を“認定“するのか?

医薬品情報を提供・収集・伝達することにより医薬品の適正使用が図られ、有効性と安全性を最大化し、薬害の発生を防止することを通じて国民の保健衛生の向上に貢献するために、MRの基礎的な知識と実践的な資質を認定する。

これが我々の答えです。

MRが自信と責任、誇りを持つためにどうすればよいか?

現在、98.6%のMRが認定証を保有しています。認定証の価値を向上させ、MRが自覚と責任、さらに自信と誇りを持てるようになるためにはどのような制度にすればよいか。

我々は、2026年の施行を目指したMR認定制度改定について事業構造改革検討会議から提言された改革の方向性に従って、この命題を常に自問しながら認定企業の教育研修担当の皆さんと議論し、改定内容を決定しました。

MRの将来ビジョン「患者志向に立った医薬情報の提供・収集・伝達を通じた、医療関係者から信頼されるパートナー」を絵に描いた餅にしてはならない。

そのために、第1弾改定(2021年度)で「履修主義(時間管理)」から転換した「習得主義(研修成果の確認)」をさらに進化させ、生涯学習にふさわしいプログラムを構築します。

■ 基礎教育は、基礎教育年次ドリルから基礎教育学習・認定プログラムに進化します。
■ 実務教育では、倫理、安全管理について策定された実務教育認定基準をクリアする行動が実地で実践されていることを確認して修了認定されることになります。

改定の経緯

継続教育検討委員会(2018年)からの提案事項を踏まえ、事業構造改革検討会議(2019年)で検討されたMR認定制度抜本改革の方向性は、以下の8項目でした。

MR認定制度抜本改革の方向性

① 継続教育で定めている基礎教育は個人学習で対応し、必須時間を撤廃する
② 習得主義においては、成果の確認をもって基礎教育の修了認定とする
③ 継続教育における基礎教育の学習にMRテキストを活用する
④ 本提案によって集合教育の更なる充実を図る
⑤ 基礎教育の必須時間撤廃を、導入教育においても適用する
⑥ 導入教育における基礎教育の必須時間撤廃により、受験資格が拡大する
⑦ MR認定試験の受験資格を薬学部学生等へ門戸を広げる
⑧ 一般受験の受験資格を検討する

①~⑥までをMR認定制度改定第1弾として2021年度に施行しました。

⑦および⑧について、2022年度以降検討を重ねるとともに、制度全体の最適化を図り、2026年度に第2弾の制度改定を行うことになりました。

 

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今回の制度改定の要点

MR認定証またはMR基礎教育限定認定証を有する方にとって、大きな変化に直面することになります。認定の目的や意義、その価値について改めて理解を深めてください。

受験資格を撤廃し、MR認定試験からMR基礎試験へ

2026年から年に2回、全国のテストセンターで受験するCBT方式に変わり、2025年度まで行われてきたマークシート方式の試験はなくなります。

 

認定企業が責任をもって実施する生涯教育からMR等が主体的に取り組む生涯学習へ

これまでは、認定企業に所属しているMRの認定・教育の管理はすべて認定企業が責任をもって行う、「認定企業主体のMRに対する生涯教育」を主軸としたMR認定制度でした。これを「MR等が主体的に取り組む生涯学習」に主眼を置き、MR自身が生涯学習に取り組むことによって、自信と誇りにつながることを狙っています。

 

制度に関わる各種申請は個人で

2026年4月以降は、各種申請は申請者本人が行います。
認定企業に所属する方のこれらの申請は、認定企業が行ってきましたが、今後は、配置転換やライフイベントがあったとき、生涯学習に取り組むかどうかの選択を自ら行えるようになります。